忘れられない人

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Mさんと出会い

私は理学療法士として12年以上働いていて、Mさんという特別な方に出会いました。Mさんは当時70代で末期がんを患っており、介護が必要な奥さんと一緒に暮らしていました。私は理学療法士として、Mさんの日常生活動作(主に歩行など)能力を維持するために担当させていただきました。Mさんはお子さんはおらず、身内もいない状態でした。今後どうしていくんだろうと不安になりながら担当したのを覚えています。リハビリを通してMさんは私のことを孫みたいに大切に思ってくれて、かけがえのない時を一緒に過ごせて感謝をしています。

毎日必死に生きている

Mさんは末期ガンを患っていたので足がとても腫れていていつも痛がっていました。友達とのメールを楽しみにされており、パソコンがある二階まで苦労して上がっていました。そんな姿を見ていると私は心が痛くなると同時に、Mさんの姿を見ると私は勇気をもらいました。朝は決まってホテルのような朝食をMさんが作り、奥さんに食事介助をされていました。また奥様の摘便までしていたので、もっと介護サービスに頼ってくれたらいいのにと説得したこともあります。しかし、介護サービスを頼ることは、自分の身体が弱っていることだと認めることになってしまうので、何時間もかけて奥様の介護を頑張られていました。

業務外だけど、、、

Mさんは脳にガンが転移したり、緑内障で目が見えにくい状況なのに、車を運転して買い物へ行ったり通院されたりしていました。自分のペースで生活したいことはわかるけど、交通事故が心配だったのでヘルパーさんに買いものを頼むことを提案しました。始めは嫌と言われていましたが、最終的には孫(私)が心配してくれているからと折れてくれました。ヘルパーさんには買い物リストを事前にメモに書いて食料品を買ってきてもらっていました。しかし、時々ヘルパーさんに買い物を頼み忘れるときがありました。そんな時は、必死で二階に上がりメールで「お願い。孫に甘えるのはどうかと思いますが、、、」とメールを送ってこられます。最初はこっそり買い物をして届けていましたが、最終的には責任者の所長に相談し、身寄りがないからこけちゃんが嫌でなければしてあげてと言ってくれました。本来の仕事からは少し外れますが、許可を出してくれた所長に感謝しています。そしてMさんに買い物を届けると、彼の喜ぶ顔が私の心に残っています。

いま、気づいたこと

Mさんにしていたことって、本当は祖父母にしてあげたかった事でした。ちょうどMさんと出会ったとき、祖母は脳梗塞で入所中。しかもコロナ禍であったため会えない日々が続いていました。祖父は白血病で闘病中。感染症に注意が必要であったこともあり、小さな娘を連れて会いに行くのは抵抗ありました。そんな中、Mさんと出会い、祖父母にしてあげたかったことをさせてくれたんだなと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。Mさんはきっと3人目のおじいちゃんとして私を見守ってくれているのかな?Mさんと過ごした時間は、私にとって大切な時間でした。

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